第49回 究極のパパ料理とは 滝村雅晴
2009/06/10 水曜日

「究極のメニュー」「至高のメニュー」
この2つを聞いてピンとくる方は、かなりの「食通」ではなく、「マンガ通」ではないでしょうか。
人気コミック「美味しんぼ」で繰り広げられる、新聞社同士のグルメ対決で使われている言葉です。
お互いに、最高の料理を、プロの料理人と道具、最高の食材でつくられる料理は、マンガだからこそ想像力をかきたてられ、読むと必ずお腹が減った記憶があります。
「究極の・・・」という言葉に、男はとても弱いですね。
他にはもうない。選んで間違いがない。
「男のこだわり」は、やっぱりいいもんです。
と、書き出すと、結局こだわりを旦那に教えるのが、パパ料理研究家なのか?と思われそうですが、違います。
こだわりますが、「パパ料理」としてこだわらせてください。
今回のコラムは、「究極のパパ料理」についてのお話です。
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改めてもう一度、「パパ料理」についての定義を振り返りたいと思います。
男性の料理には、いくつかあります。どれも美味しいことが前提で3つぐらいにわけてみました。
「男のこだわり料理」
自分の食べたいものを、こだわりの食材と道具で、自分のペースで作る料理のこと。
趣味に走ると、完全に自分に酔ってしまい、食べる時にうんちくを聞かなくてはいけないので結構しんどい。
たまにはいいかもしれないが、毎週これをされると、妻もたまったもんじゃない。
しかも、調理だけで、後片付けができない、こだわり料理は、洗い物と油満載で後片付けをさせられる妻は、最悪です。はい、5年ほど前の僕です。
「男の自炊料理」
最低限、自分の分だけを、自分でつくる自作自食料理。
最近では、「男子弁当」という形で、お弁当をつくって会社にくる男子が増え、ちょっと人気!?のような。
これは続けているうちに、生活習慣が変わり、仕事でも同時に複数のタスクをこなせるようになって、とてもいいと思います。
また、手際も良くなれば、料理の腕やバリエーションも増え、未婚男子であれば、お嫁さんは引手多数でしょう。(たぶん)
「男の家庭料理」
これをあえて「パパ料理」と言っています。
「男の自炊料理」に近いですが、「家族」がいることが前提ですので、自分のためだけにつくりません。
妻や子供たちが、お腹がへっているのを察知してつくったりする「気づき力」が必要になってきます。
パパは大体自分勝手で、自分のペースで活動します。
中には、一人でふらっと外にいって、立ち食いそばなんか食べてもどってくるパパもいるでしょう。
僕もふらっと、カレー食べにいっていました・・・。
「パパ料理」とは、「パパが、家族のためにつくる家庭料理」
「家庭料理」とつくからには、おうちで日常食べられる料理です。
こだわりの食材を大枚はたいて全国から取り寄せてつくる料理ではありません。
いくつものスーパーを梯子しないとそろわない食材でつくるものでもありません。
大人しか食べられない料理でもありません。
近所のスーパーに売っている食材でつくる料理
冷蔵庫・冷凍庫、ストック食材でつくる料理
が「家庭料理」の基本でしょう。
たまに「こだわり料理」は大切です。
ただ、「家庭料理」を日常つくれるようになってから、「こだわり料理」をつくるほうが、どれだけ食材を大切に、効果的につかえるか。
また、できるだけ安くていいものを仕入れる目が養われてくるので、家計にも優しい(そうでないときもありますが・・・)。
だからこそ、最初は「家庭料理」からはじめましょう。
以上、皆さまに「男の料理」についての説明をさせていただいたので、いよいよ「究極のパパ料理」について、考察してみましょう。
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結論からいいますと、
「土曜日の朝に、パパが誰よりも早く起きてきて、冷蔵庫にある食材をつかって料理をつくる。
家族が起きてきたときにはすぐ食べられる状態になっていて、一緒に『いただきます』を言って食べる。
すると、妻や子供たちから『美味しい!』という言葉に加えて、『食べたかった味!』という言葉が飛びだし、週末の初日から食卓に笑顔があふれる」
どうでしょう。
えっ、ありえない?
いやいや、そんなこともないと思いますよ。
一緒にコラム書いている、田中パパのおうちじゃしょっちゅうでしょう(笑)>ねっ、田中さん
一応我が家では毎週土曜日朝、僕がつくって、家族がぞろぞろ集まって、ゲラゲラ笑って一日が始まります。
「食べたかった味!」といつも言われるわけではありませんが、冷蔵庫にある食材でつくる、在庫料理をつくれるようになってから、料理の腕も一皮むけたような気がします。
レシピ通りの材料をそろえて作り、「その味」にたどり着くことが喜びだった僕は、朝からスーパーに出かけることもしばしば。
まあ、悪いことではありませんが、近くにスーパーがなければ、時間もかかるし、家族はお腹がへるし・・・あるものでぱぱっとつくれてなんぼですね。
ただ、また調子にのって、
「残り物でも美味しい!」とか言われると、敏感に反応するパパとしては、賛辞がない日が続くと、とたんにモチベーションダウンに・・・
面倒くさい生き物ですよね。パパって。
だからパパは、日常として、ぜひ腕をふるい、ママも3回に1度は、継続のためにも、打算的な声援をおくってください。
(誉められないと料理をつくらないママっているのかなぁ・・・)
と、いろいろと書きましたが、ポイントは5つ。
1・土曜日朝という、みんながゆっくりしていたい時にこそ料理をつくる
2・1週間で一番、冷蔵庫の在庫がすくなくなっている朝にあるもので料理をつくる
3・1週間の疲れがたまっている状況で、ちゃんと食べられるご飯をつくる
4・前の日など、何を食べていたのかわかった上で、こんなもの食べたいのでは?と相手
が何が食べたいか想像しながら料理をつくる
5・自分もゆっくりしていたいので、限られた時間で料理をつくる
こんなシチュエーションで、家族が喜ぶご飯をつくれたらどうでしょうか。
それはもう、
「究極のパパ料理」
のような気がします。
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さて、そんな「究極のパパ料理」(だんだん大げさに思えてきましたが・・・)のレシピをご紹介。
土曜日の朝、冷蔵庫にある食材で、僕がよくつくるのが「チャーハン(焼飯)」。
かなりの確率で、チャーハンつくっています。
料理好きのパパなら、必ず1つや2つ、チャーハンづくりでのこだわりポイントがあるはずです。
チャーハンが作りやすいポイントは、
ご飯 と 卵
があれば、まあなんとか作れるところがポイントでしょうか。
また、長ネギや、ハム・ソーセージなんかも、家庭の冷蔵庫ではよくある材料。
あとは、いくつか調味料があれば、もうお店で食べるようなチャーハンが簡単に作れます。
今回は、いつもある、とは限りませんが、たまたま我が家の冷蔵庫に残っていた食材でつくって美味しかったチャーハンを紹介します!
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土曜日のブランチは、「さわやか!梅しょうがチャーハン」で

★パパレシピ
材料:
カツオ梅(8つぶ 小梅)
しょうが(1かけ みじん切り)
ネギ(1本)
サラダ油(大2)
卵2個
塩
粗挽きコショウ
鶏ガラスープのもと(なくてもいい・隠し味で)
しょうゆ(なくてもいい・隠し味で)
ご飯(どんぶり2杯 お茶碗4~5杯分)
ドライパセリ(あれば)
作り方:
1・ネギ、しょうがをみじん切りに。カツオ梅は、皮と果肉をすべてとり、包丁でトントンたたいてなめし梅肉にする。卵は溶いておく。
2・フライパンに油をひき熱くなったらショウガを入れてすぐ卵を入れ、すぐご飯も入れて一緒に混ぜ合わせ炒める。
3・ネギを加えて炒めたら、塩、コショウで味付け。梅肉をちらしながら入れ再び炒め合わせる。味見し、塩、コショウが必要なら追加。(もう少し濃いほうが好きな方は、隠し味で鶏ガラスープのもと、しょうゆを加える)
4・熱くしたお皿に盛り付け、ドライパセリをふって出来上がり。
アト辛大人味:
・島ラー油。薬膳島ラー油。黒七味。黒薬味。いろんな味で楽しみましょう。
子手伝い:
・卵を割る。
・梅から果肉をとってなめしているのを不思議そうに見る。
味付けは、好みに合わせて変えてください。
梅味がもっとほしい方は、果肉を多めにしてください。
今回、カツオ梅という、市販で売っているものを使用しています。
梅だけではなく、カツオ節と一緒になっているもので、酸っぱさがまろやかになり、うちの子2人とも大好きなんです。
冷蔵庫に必ずある梅干しを、チャーハンに活用するという「パパ料理」でした。
結果として、かなり美味しく、おかげさまで今では定番のチャーハンに昇格しております。
今週末の、ぜひ「究極のパパ料理」にチャレンジしてみてくださいね!
パパ料理研究家 滝村雅晴


