第11回 ママにできなくて、パパにできること、とは 田中尚人
2008/01/30 水曜日

僕の連載受け持ちは、今回が最後。
なので、前回の「女の子が嫌がることをするのが男の役目なのかも?」について、決着をつけないと、ね。よくよく考えると、女性に出来ないことなんて、実はひとつもないのだ。
逆に男に出来ないことは、知っての通り。
妊娠、出産、授乳、そして乳児期の育児。男たちが頼みの綱にしていることなんて、とるに足りない。
力仕事? 金稼ぎ? そんなこと、いまどきは大して男女差はない。
立ちションだって、南アジアでは女性も、やるのだ。
僕はカルカッタの街角で、女性の見事な立ちションを目撃したことがあるよ。敢えて挙げれば、せいぜい、ひげ剃りができない、ということぐらいかもしれない。まだあるにはあるけれど・・・
これはまったく自慢にならない。
戦争を起こす。
大量虐殺をする。
民族浄化という名の集団レイプができる。
・・・う〜ん。男っていったい、なんなんだろう。ちなみに、僕が知っている限りでは、群で集団生活する哺乳類で育児をするオスはいない。
ゾウもライオンも、犬も猫も、オスっていう生き物は作るだけ作ったら、あとは知らんぷりだ。
知能が高い霊長類であっても、オスは自分の子の面倒を見ない。
皇帝ペンギンは? オシドリは?
いえいえ、それはタマゴから生まれる鳥類でしょ。
ヒト科のオスだけが育児をしなくちゃいけない、というのは、実は生物学的には特異というか、本能に逆らった文明的後天的なしぐさであり、結婚という制度の副作用と言えるかもしれない。
と、ここまで書くと、「おいおい、父親の育児を応援する側の田中が、いったい何てことを言い出すわけよ。」なんて思われるかもしれない。
しかし本題はここからだ。
では、哺乳類のオスは、まったく育児や家庭を顧みないか、というとそうわけでもないのだ。
僕は動物園のサル山が大好きで、何時間だって見ていることができるんだけど、
観察していると、面白いことに気がつく。
確かに、オスザルは自分の子どもをおんぶしたり、毛づくろいしたりはしない。
赤ちゃんサルの母親はすぐに見分けられるが、どのオスがパパなのかは、まったく分からない。
だけど、自分の子だけでなく、群の中で子ども同士がケンカしたり、食べ物を取り合ったりして騒ぎ出すと、オスが現れて子どもたちを仲裁し、しつけをしているのだ。
これは、とても興味深いよね。
血の繋がった子だけを守り、いつくしむのではなく、群全ての子どもを守り育てているのだから。
単にサル真似をしろ、というつもりはないけれど、
これをニンゲン社会に応用できないだろうか。
僕らが普段忘れがちなヒントがあることは確かだ。
自分のお腹ではぐくみ、生みの苦しみをすべて引き受け、自分の乳で育てる女性が、
自分の子どもだけに最大の愛情と体力と時間を注ぐ、というのは、本能に根ざした自然なことだ。
もちろん、オスにはできっこない。
僕は、なぜオトコに乳首があるのか、不思議でならない。絶対にいらないはずだ。
とはいえ、逆に、だからこそ、オトコは違うスタンスとアプローチがあっていいはずなのだ。
ママは、子どもの安らかな成長を願うからこそ、健康や知育に細かく心を配る。
パパは、そんな子どもが群社会で行きぬくための知恵と行動規範を経験的に授ける。
そして、自分の子だけでなく、地域の子どもにとってのリーダーシップを発揮する姿を自らの子に見せていく。
・・・そんなスタンスの違いがあるのではないだろうか。
なにも難しい話ではない。
例えば、食べ物について。
ママは、成長に必要な食材をバランスよく、と。
パパは、旨いものを楽しむことと、分け合うことを、と。
勉強について。
ママは、(実際的な知識そのものより)成績が上がることを。
パパは、要領よく知を深める(サボることも含め)ことを。
ママは、家族を愛情で包み込むことを。
パパは、家族を笑いと信頼で包み込みたい、と。
こうした違いは、二次元と三次元ほどの違いがあるわけで、
「両親」とは言うものの、実はまったく違う本能と行動様式が両者にあるのだ。
例えば、子どもを叱る方法だって、励ます方法だって、笑わせる方法だって、きっとまったく違うはずなのだ。その違いがあるからこそ、バランスがとれるのだ。
男の子は、父親になれるし、女の子は母親になれるのだ。
だから。
ママが見せたがるテレビと、パパが見せたがるテレビは違う。
ママが遊ばせたがる友だちと、パパが気に入る友だちも違う。
ママが選ぶ絵本と、パパが選ぶ絵本も違う。
だけど、これがママだけのセレクトになると、とたんにバランスが崩れるのだ。
ママが選んだやさしげで、かわいい絵本、しつけや知育に良いとされる絵本だけが子どもの本棚に並び →ナンセンスで下品な絵本は入ってこない。
ママが選んだ「ネコだかトラだか分からないキャラが主役」の教材とDVDだけをあてがわれ →残酷シーンなんて絶対にないし、どんなに悪いキャラだって、最後は必ず謝って仲良しになっちゃうんだよね。
ママが選んだ (周りから浮かない、きちんと清潔に見えるような) 洋服を着て…という具合になるのだ。それが普通のことだとすれば、僕は、ちょっと待ってよ、と言いたい。
臭いものを知ってるから、いい匂いがわかるようになるのだ。
グロテスクなものがあるから、かわいいものを愛でたくなるのだ。
死を、酷い、切ないと感じる力があるからこそ、生を実感できるのだ。
脂っこいものを食べるから、さっぱりしたものを食べたくなるのだ。(逆もある)
親が否定するから、乗り越えようとする力が育つのだ。
風邪だって、一度かからないと、免疫ができないのだ。
ということで、2週間かかって、やっと辿り着いた勝手な持論は。
子育ては、パパとママの共同プロジェクトではなく、オスとして、メスとして個別に向き合うプロジェクト。そのスタンスは、義務感ではなくて、各自のパーソナリティをさらけ出しちゃおう。
と、ひとまず、そんなところだろうか。
もちろん、強引な導き方なので、適当に受け止めてください。
感想、待ってます。田中パパ
子どもに人気の「ジャイアントパンダ」を中国語で漢字を用いて書くと、次のうちのどれが正しいでしょうか?
1. 白熊熊
2. 笹食熊
3. 大熊猫
4. 大笹猫
2. 計量
ミルクや離乳食をつくるのに計量グッズは手放せません。
さて、大さじ1杯とは、どれくらいの量でしょうか?
1. 10cc
2. 15cc
3. 20cc
4. 25cc
3. 中絶
少子化問題が顕在化する一方で、毎年多くの(母体保護法に基づく)人工妊娠中絶がなされています。厚生労働省によると、2005年に行われた人工妊娠中絶件数は、ぐれくらいでしょうか?
1. 3万
2. 12万
3. 22万
4. 29万
長新太(1927-2005年)は、その独特なユーモアと荒唐無稽な発想で、日本の絵本にナンセンスの息吹をもたらし、子どもだけでなく、大人にも絵本の楽しさを広げてくれた日本を代表する絵本作家といえます。
さて、その長新太が、絵本作家になる前の職業とは何でしょうか?
1. 紙芝居屋さん
2. 動物園の飼育係り
3. 漫画家
4. 幼稚園の先生
答 3
解説
長新太の絵本は、特にパパが読むと楽しいです。
「キャベツくん」「つきよのかいじゅう」「だくちるだくちる」「みみずのおっさん」などは、お勧めです。
2.母子衛生
( )に入る適当な言葉はどれですか?
妊産婦(妊娠中および出産後1年を経過しない女性)は、( )に請求すれば、時間外労働、休日労働、深夜労働(午後10時から午前5時までの間の労働)が免除されます。
1. 労働基準監督署
2. 保健所
3. 事業主(会社・使用者)
4. 市町村の役所
答 3
解説
過重な労働や時間外・深夜の労働などが免除されるためには、勤務する会社(使用者)に請求します。(労働基準法第6条)
3.病気
ヒトパルボウイルスB19の感染によって起こり、両側のほおが真っ赤になります。顔に続いて腕や太もも、お尻などにも発疹ができる病気といえば何でしょうか?
1. おたふくかぜ
2. りんご病
3. 猩猩(しょうじょう)病
4. 手足口(てあしくち)病
答 2
解説
りんご病(伝染性紅斑)はその名のとおり、かかると、ほおがりんごのように赤くなる病気です。ただし、症状が出始めたころには、感染力はなくなっています。なので、お友だち兄弟姉妹間で、いつの間にか感染していたということが多いものなのです。法定伝染病ではありませんが、登所、登園許可が必要なところもあります。

3件
かおりん
2008/02/01 19:23
靴投げ、懐かしいですねぇーー。
私はよく、サッカーをして遊んでいる拍子に靴が脱げたり、
鬼ごっこで走り回っている時靴が脱げて転んだり、
片足靴下にいい思い出がありません。
しかし、おやこ3人、ほのぼのしますな。
お母さんは、白さ勝負のアタックで!
ぴーちゃん
2008/02/06 00:42
哺乳類のオスが子育てしない、というエピソードは、えっ、そうなの? あ、ほんとかも〜って何だか納得しました。とても面白かったです。うちのぐうたら亭主には、そうだろ〜って威張られるから知られたくないことですけど。
まんがも、毎回楽しいです。男性のものの見方って、何歳になってもやっぱり子どもに近いんですね。
今日の出逢い(ネット)に感動&感謝です!
2008/03/18 12:58
fatheringJAPNの「少子化先進国のカナダでは「父親支援」が政府プロジェクトとして推進され、いまやほとんどの企業は男性の出産・育児休暇を認めています。男性社員が、家族との時間を確保するのに早い時間に退社しても、上司にも同僚にも不誠実だとは思われません。それは「家庭での役割を担っている男性社員ほど、労働者としての生産性も高い」という企業を対象にした調査結果を基にした共通認識があるからです。」というフレーズに感動&共感していたら、その先で「ママにできなくてパパにできることとは 田中尚人」で再感動です!実は、ついこの間まで私(40代のママ)は、カナダでちょっと変わった育児をしていましたので(ユニークなブログで紹介したりしています)日本での父親・母親の役割・ライフスタイルに少々欲求不満気味です。でも、男と女の違いを認めることは大切ですね。そう受け止めることで家庭内だけでなく、色々な環境で幅広い人間関係が快適になることを実感しています。