第27回 後悔してないけど、ザンゲします 田中尚人
2008/09/24 水曜日
小学生の頃の僕は、ずいぶんヒネくれた悪童だったらしい。
しでかした悪道三昧は、今では都合良く美化脚色していて、細部は怪しい部分もあるが、ブログ再開の機に、ここでザンゲしてみたい。
しかし、こんなワルガキがいたら、いまなら新聞ネタだろうなぁ。
| 1. | 小1の頃、母親の財布から金を盗み、「ババ屋」と名付けられた駄菓子屋でビー玉やメンコ、酢イカ、粉末ジュースなどを買い込み、バレてはまずいので、団地のガスメーターボックスや、縁の下などに隠した。(病みつきになって盗みを繰り返すうちに母に尾行されてバレた。そしてある休日の朝、父親に森に連れて行かれ、とてもとても、とても恐ろしい目にあった。盗みは一発で治ったものの…それ以降、僕は父と向い合うことにトラウマが残りました。) |
| 2. | 小4の夏、仲間と自転車で走っているうちにハイになり、全員全裸フルチンになって叫びながら町中暴走したあげく、憎っくき中学生が通う中学のプールに忍び込み、さんざん遊んだ後に皆でプールにウンコした。(田舎だったので、すぐにバレて、日中は先生にさんざん殴られ、夕方は中学生にズボンとパンツを脱がされて、さらに殴られた。もちろん、ここでは書けないようなリベンジをしたことも付け加えておく。) |
| 3. | 小学校の給食運搬用エレベータに乗ったことで先生に殴られ、その腹いせに、学校の隣の神社の神主さんが大事に育てていたキンカンを全部引っこ抜いた。 |
| 4. | 永井豪のお色気マンガ「キューティーハニー」を万引きして、読み終わった後、憎っくきチクリ屋にしてガリ勉少年の学校机に隠し、「あー、こいつ、こんなの読んでるぞー、」といじめた。 |
| 5. | 学校の黒板に女の人の裸の絵を描いた。バレないように見張りを立てながら、何度も何度も繰り返し描いた。スカートめくりなんてのは、挨拶みたいなものだった。別にパンツが見たかったわけじゃない。(おかげで、むっつりスケベ、ロリコン、痴漢、セクハラオヤジにならずに済んだ。) |
| 6. | 山中に秘密基地を作り、家からコンビーフや牛肉の大和煮などの当時上等だった缶詰を盗んで溜め込み、夜中に集まって宴会を開いた。家出して皆で集団生活をする計画だったが、トッポい仲間が親にバラして、それが学校に伝わり、往復ビンタと校庭29周の刑をくらった。 |
| 7. | そんな僕を忌み嫌って、鉄拳制裁を許し続けた校長のハゲ頭を、特製の割り箸鉄砲で何度も狙撃した。校長室で「もうしません」という反省文を強要されて、校長に筆箱を投げつけた。怒り狂った校長は「お前は退学だ。出て行け」とオカマみたいな金切り声をあげていた。(小学校には退学はないんだぜ、センセ。) とはいえ、見かねた親は、僕をその学期で転校させてしまった。 |
| 8. | 家では、とにかく母親に刃向かい続け、悪たれ口ばかり叩いていたおかげで、首は絞められるわ、壁に頭をごつんごつんされるわ、布団叩きで殴られるわ、ほぼ毎日がバトルだった。ある真夏の夜などは、家から追い出されて、真夜中までヤブ蚊の大群にたかられて、足踏みしていた。真冬に裸足のまま、追い出されたこともある。なぜそんなに母を怒らせたのか、まったく憶えていないのだけど。 |
| 9. | 小5の3学期に東京の学校に転校するまで、挨拶、上下関係の示唆、テリトリーの拡大、沢ガニやタニシ、蛍などの生息地の独占権の主張など、すべてのコミュニケートや交渉事は、ゲンコ勝負だった。言葉なんて、通じなかった。学校の先生も、説教よりも先に、ビンタやゲンコ、こめかみグリグリ、ほっぺたつねり、ゾーキン(腕の皮をを絞り上げる)など、多種多様な拷問方法を駆使していた。まったくひどい学校だったなぁ。 |
とっくに時効とはいえ、もっともっと凄いことをしてきたんだけど、恥ずかしくて書けないので、このくらいにしておく。
こんなバカヤローがいて、母親はさぞ苦労したに違いない。当時はそんなこと、気にもしてなかったけれど。
僕の毎日は、親や学校や女の子が嫌がるいたずらを考えることが、なによりも楽しかったのだろう。
おかげで、女の子には毛虫よりも嫌われてしまったものの、悪の限りを尽くして充分満足したので、中学高校時代は不良にならずに済んだ。
だけど、いい子もいたばすなのに、どうして僕はこんなになっちゃったのだろう。
反抗期と片付けるのは簡単だけど、小2から小5まで続いたわけだから、ちょっと長過ぎる気もする。
姉と弟に挟まれた3人兄弟の真ん中だったので、自己主張しないとないがしろにされる危機感があったのだろうか。
それとも1962年生まれという特殊性のためなのだろうか。
実際、変なヤツが多いのだ。僕の世代は。
どうやら、良くも悪くも生き方で自己表現するタイプが多いようだ。
連続幼女殺しの宮崎勤、女性を19年間監禁した新潟の佐藤宣行、大韓航空爆破に絡むとされる工作員キム・ヒョンヒ、オウムの上佑、そして、松田聖子や、超能力者の清田くん、元祖ちょいワルオヤジのジローラモさん。
そして、前々執筆者の安藤哲也も11回の転職経験を誇るナチュラルボーンのローリングストーンだ。
後付けの言い訳はともかく。
はっきりしているのは、とにかく楽しい毎日だった、ということ。
そして、今だって、いたずらで飯が食えるなら、すぐにでも転職したいと思っているくらいなのだ。
まぁ、今の絵本の編集という仕事も、世の中やママたち、子どもたちへの「いたずら」を仕掛けることが目的と言えなくないのだけれど。
しかし。
そんなバラ色のバカたれ人生から35年以上経って、二匹のサルの親となり、因果応報としか言いようがない報いを、今僕は受けとめている。
とにかく手を焼いているのだ。
タメイキが止まらないのだ。参っているのだ。
腹いせに、そんなサルたちの悪行三昧を暴露してやりたい気持ちで一杯なんだけど、更なる火種になると困るので、これは次回2週間後のヒントに、温めておくことに。
◇ お知らせ ◇

反抗期のヒネくれ坊主にお見舞いする強烈なカウンターパンチ絵本を翻訳してしまいました!
『だから?』ウィリアム・ビー作、たなかなおと訳、セーラー出版
結末の展開には誰もがびっくり仰天して腰を抜かすはず。
僕からの挑戦状として受け取って下さい。
図書館や本屋さんで読んでみて下さいね。
なお、現在、この絵本の続編を翻訳中。
今度は音楽に例えるなら、ハードロックを通しこして、まさにデスメタル。
『だから?』で腰を抜かした人、次は気絶間違いなしですよ。乞うご期待!


1件
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2008/09/29 00:06
こ〜んなすごいイタズラ小僧を育てたお母様はすごいですね〜!子どもの頃のイタズラなんて忘れてしまい子どもの前では、さも模範的な子どもだった話をしてしまう私と大違い!